完全無料の充電器

チャージングカードを使っていると、一定期間無料だったり、従量制の料金よりも定額の割合が大きかったりで、充電あたりの費用はそれほど意識しないのですが、完全に無料の充電器というのがあります。

GoGoEVでは、無料充電器だけを条件に絞り込むことができますが、意外なほどの多さに驚きます。無料でガソリンを入れてくれるガソリンスタンドはないのに、なぜEVの充電器は無料にできるのでしょうか。その背景を理解した上で、上手に利用すると、とてもお得感があります。

無料充電器には、いくつかタイプがあるようです。タイプに応じて実例を交えて紹介しましょう。

  1. 地方自治体の公共施設
    市役所や町役場、村役場などに急速充電器を設置している例はたくさんあるようです。例えば私が実際に利用したことがある甲府市役所の急速充電器。2017年6月現在、唯一の制限は充電容量80%ということだけで、1時間以内ならば駐車場代も無料。至れり尽くせりです。
    このような地方自治体の充電器は、再生可能エネルギーの利用促進などを目的として設置されていることが多く、充電にかかる費用はその自治体の予算で賄われているようです。通りすがりの旅行者の、それもEVを利用するごく一部に対して在住者の税金が使われることはどうか?という気もします。当初は無料だったけど、現在はNCSに加入して有償化しているという地方自治体も増えてきているようです。
  2. ショッピングモール
    駐車場内に無料の充電器を設置しているショッピングモールも数多くあります。全国にあるイオンモールは積極的な充電設備の設置をうたっていますが、料金システムは(1)基本的にNCSに加入、(2)NCSのチャージングカードがなくてもWAONで認証可能、というパターンが多いのですが、急速充電器は有償でも、普通充電器は無償というところも多く、急速充電器も無償というところもあります。EV所有者は一戸建てに住んで充電設備を設置している人が多いでしょうから、こうした施策は富裕層などを狙った来店促進策やイメージ向上策と言えるのかもしれません。駐車場としてもかなり良い場所を確保できる場合が多く、EV優遇を感じることができます。
    イオンモール印西の充電器は普通充電器も急速充電器も2017年6月現在完全に無料です。(1Fに設置されている3台は無料ですが、2Fのシネマ入口にある普通充電器はNCSです)
    完全無料である代わりに、インフォメーションセンターで申込用紙を書いて登録する必要があるのですが、充電器の制限は急速充電器15分、普通充電器60分だけですので、実際は登録しない状態でも問題なく使えます。ただ、急速充電器は15分で充電終了してしまうので、買い物をするにも相当あわただしいですね。
  3. 観光の促進目的
    EV利用者は決して多くないので、充電器で本当に観光が促進されるのか、投資に見合う効果があるのかは怪しいわけですが、今よりEVの普及が進んだ未来を見据えて投資している地域もあるようです。多くは道の駅や観光センター、観光施設などに設置されています。
    例えば道の駅親不知ピアパーク(糸魚川市)では、営業時間中ならば無料で急速充電ができます。充電するには店員に申告する必要がありますが、申告しなくても充電できるところも多く、営業時間外でもケーブルさえ届けば充電できる場合もあります。とりっくあーとぴあ日光のように、24時間誰でも完全無料で充電できると公式にうたっている施設もあります。もちろん利用者としてはとても助かるのですが、EVが比較的少ない今だからまだ成り立っているのかもしれません。
  4. メーカー協賛
    テスラ限定だと思うのですが、テスラにはデスティネーションチャージャーという普通充電器があります。一般の家庭用のウォールコネクターと同等のものを宿泊施設や観光施設などに設置する場合、設置費用をテスラが負担してくれるというようなプログラムで、テスラ利用者なら宿泊すると翌朝は充電100%ですから、圧倒的利便性です。
    テスラ限定で宿泊施設にどれだけ本当のメリットがあるのかは難しいところかもしれませんが、テスラ利用者にとっては宿泊先を選ぶ大きな要因になりますね。

無料の利用者が殺到して混雑してしまうと、かえって利便性を損なうので、申し込み、登録、充電時間、充電限度などで制限がかけられていることが多いのですが、完全無料で充電できるメリットは大いにあります。上手に利用してEVライフを向上させていきたいですね。

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