テスラモデルXに乗って3年経ちましたが、遅まきながらテスラチャージングカードを解約しました。理由は「ほぼ使わないのに固定費が高すぎる」ことに尽きるのですが。
以前、割安な充電方法の記事に書いた通り、テスラチャージングカードは月額3,250円(税込)だったのですが、2019年6月から月額4,850円(税別)に大幅値上げになりました。税込だと現在5,335円になります。
使う・使わないで言えば、使わない月がほとんどで、たまに旅行のときに使うだけなので、割に合わないというのはわかっていました。テスラの場合は旅行のときにも主にスーパーチャージャーを使うため、充電カードは必要ありません。しかし、どうしてもCHAdeMOで充電したいとき、NCSのビジター充電は都度サイトか電話でパスワードを発行して充電するので、面倒です。液晶表示が劣化して全然見えない充電器もあるので、ゲスト充電はあまりやりたくななぁ…と思っていました。
そこに最近の日産ZESP3の話題。加入対象が個人になり、10車両まで登録できるそうで、テスラやi3でも問題なく加入できるとのこと。これは比較して考えるついでに、この際だから、3年間の利用を集計してみよう!ということで、一念発起、まとめてみました。
まずは代表的なサービスの料金表。私の場合圧倒的に自宅充電がメインで、充電カードは安心用なので、ライトユーザー向けのみをピックアップしてあります。
たまにしか使わないけどカードは持っておきたいという意識から、ZESP3シンプルが一番かと思っていたのですが、こうして比較すると、ZESP3は課金が10分単位の切り上げなので、端数が出るとビジター料金よりも高くなるのがネックといえばネックです。
私の場合、3年間の充電を集計してみたところ、合計57回のうち、普通充電が6回で合計3326分168.3kWh、急速充電が51回で合計1373分627kWhでした。この間テスラチャージングカードに支払った月額基本料金は合計140,712円、充電料金の合計は30,954円です。37ヶ月間なので、月平均にならすと5,000円をちょっと切る程度。この費用だけでも、経済的に電気自動車は安い!と断言できるかどうかは微妙ではあります。むしろ自宅充電費用や放電されてしまう電気代もかかっているので。
さて、ここからが本番。この期間、まだZESP3はなかったのですが、もしZESP3があったとして、シンプルプランやプレミアム10プランに入っていたら、いくらだったのかをシミュレーションしてみます。37ヶ月はちょっとキリが悪いし、ちょうどZESP3の割引も36ヶ月なので、36ヶ月で計算してみました。
たった6回しか使っていない普通充電が意外に大きく影響しました。1回は日光江戸村で充電したもの、残り5回は宿泊したホテルにあった充電器を使ったケースです。長時間滞在する際に充電できると、1日の予定がとても楽になります。これを使わないという選択肢はないので、回数は少なくても普通充電が重要な要素だということがわかりました。
テスラチャージングカードが高いのは確かですが、他の選択肢はビジター充電にしても、ZESP3シンプルにしても、総額は思いの外変わらないということも、新しい発見でした。感覚だけでなく、数字で検証することは大切ですね。
今までNCSでもWAONカードでも使えるイオンなどにある充電器の場合、WAONカードを使ってきたこともあり、これはZESP3プレミアム10にして、むしろ積極的にCHAdeMOを使うという方針もあるのかな、と思い直しています。
そうそう、この表での比較に反映されていないメリットがひとつあります。ZESP3は加入者あたり10台まで車体番号を登録できるので、1枚でテスラモデルXとBMW i3の両方で使えるというのが私にとっては大きなメリットになります。複数のEVがある人にとっては、とても大きなメリットです。