電気自動車の維持費 – 3年サマリー

2台の電気自動車に3年乗って、維持費について考察してみました。結局テスラモデルXは3年間にわたり専用のテスラチャージングカードを使い、BMW i3は1年間無料でついてくるCharge Nowを1年で解約(つまり無料)し、テスラはほどほどに家族旅行などにも使い、i3は自宅充電だけで実用的に使うという使い方になりました。

別記事でも書いた通り、テスラは専用の充電カードを維持するための費用が、思いの外、多くを占めました。結局、電気自動車の維持費は充電インフラにかかる固定費にかかっているようです。

モデルXの場合、走行距離28,000kmに対して、平均電費を250Wh/kmとすると、3年間でおよそ7MWhの電力を投入した計算になります。それ以外に電気自動車は自然放電があり、テスラはそれが比較的多い(というよりも電装系で実際に消費している)ので、これを約2kWh/日と仮定すると、3年間で2,190kWhにもなります。

3年間でおよそ795kWhはCHAdeMOで充電したことがデータからわかっているのですが、スーパーチャージャーで充電した量は正確に記録していません。ここは感覚的に、40kWh程度を30回と想定して、およそ1,200kWhをスーパーチャージャーで充電した計算とします。すると、3年間の総消費電力量は、走行電力が7MWhと放電が2.2MWhで合計9.2MWh、そのうちCHAdeMOとスーパーチャージャーの充電量が合計約2MWhあるので、自宅充電はちょうど5MWhです。我が家は東京電力の電化上手で、1kWhあたり税込12.48円(消費税8%時の金額)で充電していたという計算で行くと、自宅充電がおよそ62,000円、充電カードに使ったのが167,000円で、合計229,000円ということになります。

ガソリン車の場合、大型SUVがリッター10km走ることはあまりないように思いますが、仮にリッター10kmだとして、28,000kmは2,800リットルのガソリンを消費したことになり、現在の相場からリッター130円とすると、364,000円。電気自動車の方が安かったとは言えますが、その差は約30%で、それほど大きいわけでもありません。

BMW i3の方は自宅充電しかしていないので、また計算が全然違うことになります。外部充電費用はゼロ。平均電費は多めに見ても140Wh/km程度。i3は放電も少なく、1日あたり0.3%程度で、3年×365日30,000kmで消費した電力は、走行に4.2MWh、放電が0.1MWh程度です。合計4.3MWhの自宅充電は54,000円ほどという計算。コンパクトカーの実燃費は、やはり多めに見てリッター18kmくらいでしょうか。ガソリン換算で216,000円ほど。自宅充電しかしないi3の場合、電気自動車の維持費はガソリン車の約4分の1で済む計算になります。

投稿日:
カテゴリー: 充電

作成者: evlife

郊外に引っ越したのを機にガソリンと決別。とはいえ、平日は千葉県から都内に電車通勤なので何も変わらず。妻は平日に仕事でクルマを使っています。子供は男の子が2人。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です